基礎
① 絵本を見る:絵本の絵とTotal Physical Responseを利用して語彙を学ぶ。
例:TPRで新出語彙の指導
教師: walk, skip, jump, sleepと言いながら、その動作を繰り返し示す
生徒: 教師のwalk, skip, jump, sleepの指示で動作を行う
教師: 語彙の提示の順番を入れ替えて生徒に動作を行わせ、その後、生徒が
自然に単語を発話するようになったのを見計らって、生徒に動作の指示をさせる
② 物語を読み聞かせる:絵本を繰り返し読み聞かせる。時には教師がアドリブを入れて話す。
例:教師の読み聞かせ
1回目:少しゆっくりと大げさな抑揚をつけて、①で学んだ新出語彙をできるだけで明確に発音しながら読み聞かせる。
①のTPRに続いて行う場合は、子どもが物語と一緒に動作をしても良い。
2回目以降:学習者の興味を引くようなページの開き方(たとえば、少しずつ次のページの絵を見せながら、
学習者に次の話の展開を想像させる)などを工夫しながら、数回繰り返して読み聞かせ、最終的には普通の
速さで読んで聞かせる。
発展
③ ジャズ・チャンツ:子どもたちに絵本に出てくる「~が好き」のフレーズ
(like(s) to + V)をジャズ・チャンツの手法でリズムをとって繰り返し、練習する。
次に物語をひとつのセクションごとに伴奏に合わせて語って聞かせ、子どもたちと一緒に歌ってみる。
できればSection 1 から5までをジャズ・チャンツの伴奏にあわせて一緒に歌ってみる
(ジャズ・チャンツの伴奏は(4)Toby's Friendsのジャスチャンツを参照)。
④ 歌:この物語を歌の伴奏にあわせて歌い、同上のフレーズを練習する
(歌は (5)Toby's Friendsを歌ってみよう参照)。
初めは教師も参加して、目標としているフレーズのみを学習者が歌うが、定着後はその他の部分も歌ってみる。
⑤ 子供の物語への一部参加:TobyやTobyの友達の挨拶の部分を言ってみる。基本的な挨拶の部分のみの参加。
⑥ 物語に登場するTobyになっての物語への一部参加:
Tobyが好きなこと(I like to walk, I like to skip等)を子どもに言ってもらう。
⑦ ロール・プレイ:物語に登場するTobyやTobyの友達の対話を子ども達が行う。展開2の劇のための導入ともなる。
展開1マイ・ストーリーの作成
⑧ 子どもに好きな犬の名前をつけてもらい、その名前を使って教師が絵本を読み聞かせる。
⑨ 犬が他にどんなことが好きかを想像してもらい犬の活動を増やすことで、子供たちと一緒に物語を膨らませる。
⑩ 子どもに自分の好きな名前をつけた犬の話を1セクションずつしてもらう。
⑪ 子どもに、「~が好き」のフレーズ (like(s) to + V)を使って、自分のことを話してもらう。
また、Do you like to ~?の疑問文とその答え方も練習する。
展開2劇を演じる
⑫ 教師、または、子どもがナレーターを行い、その他の配役を子どもたちが行う。
子ども達の自作の物語に基づいて劇とすれば、同様のプロットでも少しずつ違った内容や、使用語彙、
フレーズの劇が出来上がる。